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06/d47 SHOKUDO

「日本酒ぐるぐる」行ってきました②

「山口」「福岡」「佐賀」の酒屋を巡る、「日本酒ぐるぐる」。

第2回は、山口「地酒のまえつる」さんで毎晩のように行っている、「角打ち」に参加した

時の模様をお伝えします。

 

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「角打ち」とは、酒屋で行われている立ち飲みのことで、 北九州のあたりでの名称のようです。

「地酒のまえつる」では、毎晩のように角打ちが開かれているそう。

店内.jpg

d design travel storeでは、2年前から「出張角打ち」といって年に3回、山口から前鶴さんを

お迎えし、季節に合わせた山口の酒を立ち飲みする、というイベントを行っています。

(毎回、満員御礼の大人気イベントです!)

角打の様子.jpg

前鶴さんとお話しする度に、「いやぁ〜うちの店の角打ちもねぇ〜参加してほしいですねぇ〜」

と言われること、約1年半。

前鶴さん!お待たせしました!「地酒のまえつる」の角打ちに参加させてください!

 

「地酒のまえつる」は、国道沿いにある酒屋。車の往来が激しい場所にあります。

(角打ちに参加されるお客さんは、自家用車で来て代行を頼むか、タクシーやバスを使って

「地酒のまえつる」に向かうそうです。)

 

「東京からいらしたから、特別に!」と用意して下さったのが…

クジラ刺し.jpg

クジラの刺身!

ふぐ刺し.jpg

ふぐ刺し!

わかめごはん.jpg

ワカメごはんのおむすび!

カツオのタタキ.jpg

カツオのたたき!

 

東京じゃなかなか食べられない料理のオンパレードに、嬉しさで半泣きになりながら頂きました。

クジラの刺身は初めて食べましたが、一緒に薬味をたっぷりと乗せていただくと、臭みも感じず、

お肉のような食感がいい感じ!海のものが本当においしいですね!

 

前鶴さん!そして用意して下さった前鶴さんのお母様!本当にありがとうございました!

 

さて、おいしい山口の食べ物に合わせたいのは、山口の地酒。

 

「地酒のまえつる」では、日本酒の並ぶ冷蔵庫の中から呑みたい酒を選び、ワイングラスに注いで、

一杯売りをしてくれます。

説明する前鶴さん.jpg

わたしは「クジラの刺身に合う酒をおねがいします!」とオーダー。

前鶴さんが選んで下さったのはコレ!「東洋美人 大辛口」!

東洋美人.jpg

「東洋美人」は華やかで甘い、やさしい酒のイメージがありましたが、「大辛口」は呑んだあとが

キリッとするので、クジラのお刺身にもピッタリでした。

 

「21時過ぎたから、僕も一緒に呑んでいいかな…?」といらしたのは、先ほどまで店頭に立って

いた前鶴さんのお父様!(「まえつるTシャツ」がお似合いです。)

前鶴父.jpg

その後も、角打ちの常連さんがいらっしゃり、みんなでカウンターに並びました。

「あっ、これおいしい。よかったら一口どうぞ。」と、みんなで回し呑み。

 

前述したお料理などは、本来の角打ちでは用意がありません。おつまみはラックにかかった

柿ピーやスナック菓子!「これひとつもらいまーす!」と言って、自分で取ってOK!

ゴボウ天.jpg

わたしのお気に入りは「ごぼう天」。

ごぼうの香りとサクサクの歯ごたえがおいしい!ひとつつまむと、酒をもう一口。止まりません。

 

たくさんの酒を味わったこの夜に、今でも忘れられないのがこのお酒。

やんま.jpg

新潟のお酒なのですが(「地酒のまえつる」には山口以外のお酒もあるんですよ!)、

同じタンクで出来た酒の、取る部分を変えたものなんです。

 

タンクからお酒を出す時に、最初に出てくるものと、最後に出てくるものを混ぜて詰めた

ものが左側。その間の、タンクの真ん中にあったお酒を詰めたものが右側です。

 

これ、左側の「越の白鳥」は、新潟の酒といえば!とイメージするようなキリッとした味わい

なのですが、右側の「山間(やんま)」は、とっても濃厚な甘みのある味わい!

「えっ!これ違う酒でしょ!」と、疑いたくなるほど、全く違う味わいなんです。

 

同じタンクで出来た酒でも取る部分でこんなに味が違うとは…。日本酒、まだまだ楽しい発見が

たくさんあります。

グラスに注ぐ.jpg

日本酒の話、日本ワインの話、それからそれから…。

酔っぱらって全ては思い出せませんが(笑)、初めてお会いした方とも、酒を通じて色んな話が出来る。

これが角打ちの醍醐味なのかもしれません。楽しく、酔い夜を過ごしました。

 

酔っぱらった翌日の遅い朝は、「唐戸市場」からスタート!

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新鮮なお魚が並び、魚屋のおじちゃんやおばちゃんが活気よく魚をさばく。気持ちのいい光景でした。

 

山口でもよく食べるという、柔らかい麺と、少し甘めのお出汁が、飲み過ぎた胃にも優しい「うどん」を食べ、

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練乳かき氷のようなあまぁい「ミルクセーキ」で飲み過ぎて反省した心と胃を癒したら

(癒されると、反省はすぐに忘れてしまうものですね)、

ミルクセーキ.jpg

前鶴さん!山口県!ありがとう!次の目的地、福岡へとバスで向かいます!

 

実は今回、前鶴さんのご自宅に泊まらせてもらったりと、前鶴さんには本当に何から何まで

お世話になりっぱなしでした。心から感謝しております。

このお礼は、食堂でうまい山口の酒をご紹介することで返していけたら…!

 

(注・今回は特別に、お料理を出していただいたり、泊まらせていただきましたが、通常は

角打ちでそのようなサービスは行っていません!お出かけになられる際は、悪酔いしないように

下関のうまいものを食べ、近隣の宿をあらかじめ予約しておくことをオススメします!

「山口ぐるぐる」のお供には、「山口号」をお忘れなく!)

 

さあ!今回も長くなりました「日本酒ぐるぐる」ブログ!

次回は「福岡・佐賀の酒」のお話です。

かじしか.JPG

寒い夜に熱燗をチビチビとやりながら、体を温めてお待ち下さいませ。

 

(d47食堂 菊地妙子)