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06/d47 SHOKUDO

加賀棒茶「丸八製茶場」を訪ねて

8月下旬、石川県加賀市にある「丸八製茶場」を訪ねました。

d47でもファンの多いほうじ茶「献上加賀棒茶」の現場を感じてきました。

みなさんは棒茶ってどんなものか、ご存知でしょうか。

棒茶とは、ほうじ茶のひとつで、茶葉の茎の部分を焙じたお茶のことを言います。

食堂では、オープン当初から、丸八製茶場さんの「献上加賀棒茶」をご提供してきました。

ほうじ茶でありながらも香ばしすぎず、やさしい甘みのある、

思わずほっと緊張がとけてしまうお茶です。

 

今回は、10月24日に食堂で開催の「d school わかりやすいほうじ茶」に先駆けて、

石川県は加賀市にある、「丸八製茶場」さんにお伺いしました。

金沢駅から特急に乗って、約30分。最寄り駅の、加賀温泉駅です。

(石川県は、空が近くて驚きました!)

 

加賀温泉駅.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調べてみると、石川県と加賀茶の歴史は深く、さかのぼると江戸時代になるのだそう。

石川県で立ち寄った飲食店では、メニューに加賀棒茶の文字が多く見られました。

 

 

丸八外観.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらが、丸八製茶場さん。

中では、工場の他にお茶の喫茶や販売も楽しめます。

(この日は茶房がお休みだったのですが、営業時にはガラス越しに工場見学もできるのだそう!)

 

こちらの工場では、あらかじめ加工された茶葉を焙じ、袋詰めする作業が行われています。

 

工場の中は、機械がお茶を焙じている熱気で、入って数分でじっとり汗をかいてしまうほど!

真夏には、室温が40度以上に上がるそうです。その環境の中で、人の手でお茶をブレンドすることもあるそうで、

想像しただけでさらに汗をかいてしまいそうでした。

 

いくら機械があるとは言え、室温や湿度、茶葉の状態に合わせて機械を調整するのは人の仕事です。

さらに、毎回できあがる度に試飲して味を確認していると聞いたときに、改めて人の手で作られているのだなぁ、

と感じました。

お茶の味を決めるのは、ベテランのスタッフのみなさんです。

 

 

スタッフ試飲.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな風にいつでもお茶が飲めるように、用意してあります。

ただ飲むだけではなく、前回製造した棒茶と見比べ、飲み比べして、

私たちが飲む加賀棒茶ができあがります。

 

前回製造分と比べ.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかもこの試飲、この気温とお茶の香りが立ちこめる工場内で行われるんです。

じっとり汗をかいてしまうほどの暑さのこの工場、自分だったら中でどのくらいの間

集中できるだろう?と思わず考えてしまいました。

 

今回、食堂で関わりの深い生産者さんの元にお伺いして、改めて、どれだけの熱意と愛情が

込められているかを感じてきました。

 

 

社長.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右から、丸八製茶場の丸谷社長と製造部の野邊さん。今回の工場見学でお世話になったおふたりです。

消費者の視点を興味深く聞いてくださり、どんどん新しいことに取り組む姿勢に、刺激を受けました!

 

そして、こちらのおふたりが、今月24日の勉強会で、棒茶ってなに?ということから、

ほうじ茶のおもしろさまでお話してくださいます。

先日行った打ち合わせでは、お客様に楽しんでいただくためにどんなことをしようか?と、

「できるなら私もお客さんとして参加したい!」と思ってしまうくらい、打ち合わせだけでも

わくわくしてしまうような時間を過ごしました。

(「実際に焙じてみないとわからないんです」と、野邊さんが出してくださるほうじ茶の、

それぞれがあまりにも違う個性を持っていたことも驚きでした!)

 

当日は、お茶とお菓子を味わいながらお話を聞いていただき、後半には実際にほうじ茶を

作っていただくこともできます。

ぜひ、お茶をもっと身近に感じに来てくださいね。

(d47食堂 永野 歩)