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06/d47 SHOKUDO

山梨のワイナリー探訪

 

中央葡萄酒株式会社「三澤農場」を訪ねて。

 

 

 

2月17日、大阪店、東京店、d47食堂の仲間で、山梨のワイナリーへお伺いしました。
 
 
訪れたのは、「中央葡萄酒三澤農場」「金井ワイナリー」「ドメーヌ小山田」の3軒のワイナリー。
お忙しい中、快く迎えてくださり、ワイン造り(=ぶどう造り)への想いを聞かせて頂きました。
 
 
 
am8:30 渋谷ヒカリエを出発し、車で約2時間半。
徐々に近づく富士山に「真っ白だよー!」と心躍らせ、
山梨県北杜市明野町「三澤農場」に到着です。
 
 
 
大正12年創業、中央葡萄酒株式会社は、自社で栽培した葡萄のみを使用したワインを作るべく、
ここ明野に12haの自社畑を広げました。
 
 
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明野の特徴は、
 
・昼夜の寒暖差がおおきいこと
・高原の緩やかな傾斜地であり水はけがよいこと
・日照時間が日本で一番長いこと
 
 
 
 
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(畑へ案内してくださる金子さん。)
 
 
 
 
2月は剪定時期。
ぶどうの枝はきれいに整えられ、樹々は規則正しく並び、本当に美しい光景に思わず「すごい...」と声が漏れます。
 
 
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この剪定作業は一般の方も参加できるそうなのですが、その後のぶどうの成長を左右する大切な作業で、
「内心はハラハラですよー。」と苦笑いの金子さん。
 
 
 
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土の中にもひと工夫。
雨の多い日本で、水の抜けにくい土の中には、独自で開発した水の通り道を忍ばせたり。
 
雨よけのため、以前の風に弱くコストのかかっていたパラソル式から、
現在は下の写真のように、ワイヤーを張り、サイドにビニールをかける方法にして、手間とコストをカット。
 
 
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(昨年9月に撮影したもの。)
 
 
 
はたまた、さらに水はけを良くするため、根の周りの排水と蒸散を促す「高畝式栽培」にするなど。
 
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ぶどうに対する細かな配慮に、並々ならぬ情熱を感じます。
 
 
 
日本で1000年の歴史を持つ「甲州種」を世界へ。
日本では1本の樹から約500房穫れる「棚栽培」が主流ですが、甲州種の「垣根栽培」に挑戦。
垣根栽培にすることで穫れる房の数は25分の1。粒も小さいです。
日光をたくさん浴び光合成によって蓄えられた栄養が、この小さな粒に凝縮します。
 
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(左が棚栽培、右が垣根栽培によって育ったぶどう。)
 
 
 
こうして育ったぶどうからつくられた「キュベ三澤 明野甲州」は、
みずみずしく、味が濃く、酸味がキリッと、まさにミネラルたっぷりな味です。
甲州の味がしっかりと詰まっていて、とっても美味しい!
 
 
 
ラベルにもこだわり。
 
左は勝沼地区で育ったぶどうを使用している「グレイス甲州」。
(世界19カ国で愛飲されています!)
右がにて、垣根栽培で育った「キュベ三澤 明野甲州」。
左に比べ、「甲州」の字に凛々しさを表し、高質感を出したとのこと。
 
 
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2014年、「キュベ三澤 明野甲州 2013」は、世界で最も権威のあるワインコンテストで金賞を受賞しました。
 
 
 
ワインの勉強を始めて間もない私ですが、実際に畑をみたことで、
中央葡萄酒さんが世界に認められている理由を肌で感じました。
 
 
この日見たたくさんの工夫は、失敗を重ねて重ねた、努力のから生まれた発見なのだなと!
中央葡萄酒さんのワインの美味しさは、私に勇気をくれます!
 
 
ぜひ皆さんにも畑を想像してワインを楽しんでいただけるよう、伝えて参ります。
貴重な時間をありがとうございました。
 
 
 
中央葡萄酒株式会社:HP
 
 
 
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(d47食堂 渡辺美穂)