その土地に息づく文化をこの先にも残そうと、編集長が住むように滞在し、人と人を繋げてつくりあげる旅行文化誌『d design travel』。47都道府県のうち33県目となる最新刊福井号が発刊されます(2024/3/8全国発売)。

d47食堂では『d design travel』の発行毎にテーマとなる県の定食を提供してきました。今回もd47食堂のスタッフは、福井県を旅して、名物や伝統料理を食べ歩き、生産者に取材しながら、郷土の個性が溢れる「福井定食」をつくりました。

かつては「御食国（みけつくに）」と呼ばれ、海産物が豊富な嶺南（れいなん）と、親鸞聖人の命日に食べる「報恩講（ほうおんこう）料理」が家庭に根付き食文化が発展した嶺北（れいほく）。福井定食の取材中、移動車の車窓からは田んぼがよく見え、九頭竜川では鮎釣りをする人たちも見受けられました。その土地土地で続いてきた歴史、文化、食が混ざり合って、福井の"おいしい"がつくられています。取材を通して出会った人々、そして郷土の味を一膳にまとめあげた定食ができました。

 

「福井定食」

※写真上から、時計回りに

○油揚げと野菜の煮物

「谷口屋」の油揚げ。油揚げを多く食べる福井らしさの象徴的料理。

○お麩の辛し和え

「越前焼麩本舗 田中商店」の角麩。精進料理の貴重なタンパク源だった。

○おろしそば

辛味の効いた大根おろしのぶっかけそば。

○もみわかめのおむすび

乾燥させたもみわかめをふんだんに。

○梅干し

「伏見梅園」の紅映品種。

○小鯛ささ漬

純米酢の旨味が引き立つ「若狭小浜丸海本店」製。

○へしこ

「うみの宿さへい」のへしこ。糠の旨味を豊富に感じる。

 

〈提供期間〉

会期　2024年2月2日（金） ～4月21日（日）予定　水曜定休（祝日の場合は営業）

場所　d47食堂（渋谷ヒカリエ8F） Facebook / Instagram

価格　2,350円（税込）

※日毎数量限定です。また、仕入れの状況などにより提供期間や内容は変更になる場合がございます。

主催：D&DEPARTMENT PROJECT

協力：福井県交流文化部新幹線開業課