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REPORT

福井県の個性を、「デザイン」と 「旅」の視点から見る展覧会

47都道府県を1県ずつ編集する、"読む" 観光ガイド『d design travel』の33県目
「福井県」のロングライフデザインを知る
2022年3月8日に全国発売となった『d design travel FUKUI』。この本は、全国各地の風土や歴史で育まれた、その土地らしい個性を、デザインや旅といった視点で編集したものです。発刊に伴い、d47 MUSEUMにて、2024年2月2日(金)〜4月21日(日)の約2ヶ月半に渡り、実際に紙面で掲載された場所で使用されている道具や日用品、工芸品、建築の一部などを展示するエキシビションが開催されました。
 
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『d design travel』は2009年の創刊以降、各都道府県に息づく個性やデザインに着目し、それぞれを1冊ずつにまとめ紹介しています。
 
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この本の特徴は、「編集の考え方」に表れています。
「自費で利用し、体感した経験に基づく感動から、ありのままを取り上げること」という編集の考え方に沿って、2〜3ヶ月の間、編集長が実際に現地で暮らすように各地を巡り、その中で出会ったものから、取材対象選定の考え方に基づいて、掲載先を選び紹介しています。その土地らしいことに加え、その土地の大切なメッセージを伝えていること。 こうした編集の考え方や選定基準があるからこそ、この本を参考に各地を旅した時、よりその土地らしさを知り、体感し、感動を得られるものになるはずです。
 
また、表紙は毎号、各都道府県に由来のあるグラフィックが採用されており、愛読者からは「次の号の表紙は何になるんだろう?」との期待も高まっています。
 
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33冊目の「福井号」の表紙はこちら。日本を代表する眼鏡の産地・鯖江に工房がある「MEGANEROCK」のイメージ画が採用され、会場にはそのイラストと、福井号が同時に飾られていました。
 
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会場は、紙面に紹介されている「d MARK REVIEW」に沿って構成されています。
 
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観光・レストラン・ショップ・カフェ・ホテル・キーマンというカテゴリから各4つずつが、福井県の「d MARK REVIEW」として紹介されており、そのひとつひとつが、1テーブルごとに紹介されています。
 
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観光カテゴリで紹介されている「大本山 永平寺」の取材時に、実際に編集長が写経を体験したものや
 
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一際大きな存在感を放っていた「福井県立恐竜博物館」の恐竜のオブジェ
 
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レストランで紹介されている「ポポー軒」で使用されている看板のほか
 
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福井県が古くから絹物産地であったこと象徴する「エイトリボン」の工場で実際に使われている道具や商品など、掲載されている紙面を読みながら各テーブルを巡ることで、小さなスペースで福井の魅力を一気に体感できる展示内容となっていました。
 
 
福井県が誇るものづくりを集めた『福井物産MARKET』
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また、展示スペースの隣では、福井らしいものづくりや、美味しい手土産を実際に購入できる『福井物産MARKET』が開催されていました。
 
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まず目に留まったのが、福井県の地図に、編集長の手描きイラストを添えて紹介されたマップ。各地のおすすめスポットが、細かく正直な感想で綴られています。
 
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小さな子どもだけでなく、大人だって思わず手にとってみたくなる恐竜グッズに加え
 
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恐竜王国である福井らしい「恐竜グラノーラ」(実際に化石は入っていませんが)。こちらは、本誌の「d MARK REVIEW」でも紹介されている「SAVA!STORE」の商品。福井県産の大麦入りで、大きくゴロッとしたグラノーラや恐竜クッキーが入っています。
 
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越前和紙を用いた茶筒や名刺入れは、型押しの技法を用いて模様を浮き立たせた、独特な凸凹の風合いが美しく魅力的でした。
 
 
福井を食して体験する限定メニュー
 
福井県の魅力が詰まった品々を楽しんだあとは、同フロアの『d47 食堂へ』。
 
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『d design travel FUKUI EXHIBITION』の開催期間中は、紙面でも紹介されている「福井の味 福井定食」を実際に期間限定で食べることができます。まずは食事の前に、テーブルに置かれた『d design travel FUKUI』の「福井定食」の紹介ページに目を通しつつ、これから運ばれる料理が、どんな背景で生まれたものなのかを予習します。
そして目の前に「福井定食」が登場。上から時計回りに、油揚げと野菜の煮物、お麩の辛し和え、おろしそば、もみわかめのおむすび(中には伏見梅園の梅干し入り)、小鯛のささ漬けとへしこ。
出汁の染み込んだ分厚い油揚げをペロリとめくれば、たっぷりの根菜がお目見え。時折、お麩の辛し和えを口に運び、塩気の聞いたへしこをチビチビ食べながら、おろしそばや、おむすびを食べる…といった、大満足な福井定食。
 
 
福井県の観光を、ひとつのフロアで多角的に捉え、体感することのできる『d design travel FUKUI EXHIBITION』となりました。
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『d design travel』と連動したエキシビションは、新刊の発刊のタイミングで開催される予定です。現在は、2024年秋の完成を目指して、広島県を特集する号を制作中(取材の様子はvoicyでも発信中)。今回の企画展をお見逃しになられた方は、ぜひ広島県を特集する号と併せて、このエキシビションを楽しみに来館されることをおすすめします。
 
 
⚫️information
会 期  2024年2月2日(金) - 2024年4月21日(日)
時 間  12:00 - 20:00 
場 所  d47 MUSEUM
料 金  ドネーション形式(会場受付)
主 催  D&DEPARTMENT PROJECT
特別協賛 渋谷ヒカリエ Creative Space 8/
協 力 福井県交流文化部新幹線開業課
 
 
 
 
 
 

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