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05/Bunkamura Gallery 8/

永井博 展SUMMER BREEZE

永井博

会 期 2024年8月10日(土) - 2024年8月26日(月)
時 間 11:00 - 20:00
場 所 Bunkamura Gallery 8/
料 金 入場無料

1970年代後半から80年代にかけて大流行した日本のニューミュージック、シティ・ポップ。2000年代以降リバイバルの流れが続き、今も我々の心をつかんで離さない。その音楽はジャンルに留まることなく、ファッションやアートにも影響を与え、今や一大カルチャーとなり、日本のみならず世界中から注目を集めている。

シティ・ポップをカルチャーへと昇華させたのは、永井博による功績が大きいだろう。1981年発売の大滝詠一のアルバム『A LONG VACATION』でアートワークを手掛けた永井は、心地よいリズムと摩天楼を想起させる都会的かつ南国風な音楽を見事にヴィジュアル化した。40年以上に渡る一貫した作風は、今やシティ・ポップムーブメントの象徴として、世代を超えて愛されている。

Bunkamura Galleryにて3回目となる本展では永井の貴重な旧作から新作まで原画を中心に販売する。
焦げ付くような暑さの中に抜ける風。さざ波とヤシの木が揺れる音。
夏のこの季節にしか味わえない太陽と空の眩さ。
渋谷ヒカリエという都会の真ん中で、あの頃と変わらない、しかしまた新しい景色をぜひご覧いただきたい。

 

永井 博 Hiroshi Nagai
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1947年12月22日、徳島市生まれ。
グラフィックデザイナーを経て、1976年よりイラストレーターとして活躍。
大瀧詠一の『A LONG VACATION』、『NIAGARA SONG BOOK』等のレコードジャケットに代表される、トロピカルでクリアな風景イラストレーションを得意とする。また、大瀧詠一のアルバムジャケット「A LONG VACATION」では、CBSソニーより「アルバムジャケット特別賞」として、ゴールドディスクを受賞している。大瀧詠一のレコードジャケットによって、そのイラストの作風は独自の地位を築き、その他、サザン・オールスターズ、松岡直也、石黒ケイ、藤原ヒロシと川辺ヒロシ、憂歌団、杉山清貴など、多くのアーティストのレコード/CDジャケットを飾る。近年ではAORのコンピレーション『breeze』シリーズ、ikkubaru『AmusementPark』、『brighter』、TEEN RUNNINGS『NOW』、サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』、アメリカのLight In The Attic Recordsより発売されたコンピレーション『Pacific Breeze: Japanese City Pop, AOR & Boogie 1976-1986』の1と2のジャケット・アートワークを担当。2020年9月、オーストラリア・シドニーにてエキシビションを開催。

<出版物>
「A LONG VACATION」1979 CBSソニー出版
「HALATION」1981 小学館
「NIAGARA SONGBOOK」1982 ぶんか社
「time goes by…」2008 復刊ドットコム
「CONTRAST」2019
「NITEFLYTE」2020
「FAVORITE」2021
「THE JOURNEY BEGINS」2022