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05/Bunkamura Gallery 8/

インサイド リアリズム-超写実絵画と超絶技巧-

写真と見まがうばかりに精巧に描かれた一人の女性。肌の微妙な陰影、瞳の潤い、髪の毛一本一本の艶感までも、余すところなく描き込まれています。制作に費やされたであろう、計り知れないほどの時間と技術に驚嘆を覚えるのも束の間、暫し作品を眺めていると、写真や映像を鑑賞しているときとは異なる、不思議な感覚が呼び起こされます。  人物や動植物、風景や静物に至るまで、そこに顕在化しない奥深くを見つめ、独自の視...続きを読む

舟越桂 版画展静謐な空気感を漂う人物の眼差しは、ただ淡々と遠いどこかに向かっている。

一貫して神秘的かつ耽美的な木彫作品を作る世界的彫刻家、舟越桂(1951-2024)。2024年3月に72歳にして逝去された後も、旭日小綬章が追贈され、また彫刻の森美術館では大型回顧展「舟越桂 森へ行く日」も開催され、その作品世界が改めて注目されています。   舟越は独特な存在感を放つ肖像作品で知られる一方、1987年より取り組んだ版画作品において、エッチング、リトグラフ、木版など...続きを読む

舟越 桂