会 期 | 2024年10月 4日(金) - 2024年10月20日(日) |
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時 間 | 11:00 - 20:00 |
場 所 | Bunkamura Gallery 8/ |
料 金 | 入場無料 |
コロナの影響を受け世界中でエチケットとなったマスク着用。若者の間で常識となったスマホアプリでの顔加工。ここ10年でますます気軽になった美容整形など、「顔」に対しての認識がスピード感を持って変化している近年、個人の象徴でもある「顔」を描いた肖像画は、今後どのような進化を遂げるのでしょうか。
Faceに着目した4度目を迎える本展では、4つの異なる「顔」をご紹介します。人間の複雑な心境を露わにし、流動的な変容をみせる相川恵子の「顔」。慣れ親しんだフィギュアと現代の社会情勢を交え、虚構と現実を行き来する木原健志郎の「顔」。また、額賀苑子の立体作品では、相対する人間の価値観を併存させた表情が不可思議な歪みとなって表現されています。そして、三代宏大がつくる「顔」と目線が交わると、一見風変わりな世界観に引き込まれ、描かれた人物の奥に潜む思惑を感じ取ることができます。
現代の肖像画は、不透明になりつつある「顔」の定義を顕在化させるだけでなく、私たち自身を映す鏡。そこにはあらゆる環境や時代背景、感情や性格が縦横無尽に広がり、今を生きる作家たちが現代において「顔を描く意義」を観る者に問いかけているようです。
本展で新世代のアーティストが描く「顔」と対峙し、現代の肖像画をご堪能ください。